選手になる道

ROAD TO PARALYMPICS

柔道を初めてからパラリンピック出場までの道のりを大きく5段階に分けて解説します

パラリンピックへの道

1 競技を始める

テレビで見たパラリンピック 柔道に刺激を受けた。
体を動かすことは嫌いではないが、一つのスポーツを継続して行なったことはない。
柔道ってスッゲー痛そうだけど大丈夫かな。
怖さが前面に出てきてしまう。
近くの道場の門を叩く。やさしそうな先生で良かった。
はじめて柔道衣を着てみる。帯を締めることで心も引き締まった感じ。悪くない。当面の目標は「黒帯」だ。

近くの道場を探す

◎マイパラのリンク(日本財団運営HP):https://www.parasapo.tokyo/mypara/  
◎全柔連HPの道場を探すリンク:https://www.judo.or.jp/what-is-judo/look-for-dojo/

視覚障害者の方にとっては柔道をやってみたいと思っても紹介出来る道場施設はまだまだ十分ではありません。選手を強化するため、また始めたい人を受け入れるためには優れた指導者と練習場所の確保する活動を連盟主導で展開しております。受け入れ可能な道場や視覚障害者柔道の指導へのご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

2 全国大会に出場

基本的な動作である受け身を修得し、得意技もおぼろげながら出来てきた。
初段を得たことで柔道に対する自信も芽生えてきた。
自分の力を試したくて仕方ない。
これまでは晴眼者の中で練習する機会がほとんどであったが、自分と同様に視覚障害をもつ相手に対してどのくらい通用するのか。視覚障害者柔道に対する初めての挑戦。

3 強化合宿へ参加

全国大会での活躍が認められ、強化合宿の誘いを受ける。
ワールドカップやパラリンピックに出場した先輩と共に練習できる貴重な機会。果たして自分はそれに見合うだけの実力があるのだろうか。
予想どおり、はじめての合宿は1日目にして体がボロボロ。
翌朝は全身筋肉痛のため布団から起き上がるのがやっとだった。手足の指先が擦りむけて痛む。負けてたまるか。
普段の練習にも一層気合が入ってくる。

4 国際大会上位入賞

人生初めての海外旅行が柔道の国際大会。
日の丸がついたジャージを着た私が成田空港にいる。やっとここまで来たと感慨にふけっていると、先輩から背中を「バシッ」叩かれ我にかえる。
「自覚を持って試合に臨めよ」とのアドバイス。
感謝。国際線の機内も外国の空港も明らかに日本とは異なる空気。「これがアウェイか。」
みんなについていくのがやっとで、何をしているのかもわからないまま試合当日を迎えた。初戦敗退。
何をしに来たのかが自分でもワカラナイ。

5 パラリンピック出場

本大会出場への切符を得るには世界選手権に出場して結果を残さなければならない。
IPCが定めた成績ポイントでランキングが決定されるそうだ。怪我や様々なアクシデントを乗り越えてようやく得た出場権利。参加することのみが目的ではない。
メダルを得てこその代表選手だ。
テレビの取材もはじめての経験。
試合でも無いのに異常に緊張して何を喋ったかも覚えていない。悔いの残らぬように全力でチャレンジあるのみ。

身につくチカラ

GROWTH

世界とつながる

第1回パラリンピック夏季大会は1960年ローマで開催され、23ヶ国400名の選手が参加しました。
直近のリオデジャネイロ大会で15回目、159ヵ国4,342名が参加しています。
選手村のレストランはアジア&インド料理、イタリア料理、ハラル料理と多種多彩です。様々な障害を持ったアスリートが一堂に会するのはパラリンピックならでは。世界中に友達ができます。

コミュニケーション力を養う

国際公用語は英語なのでしょうが、現地ではなんでもあり、身振り手振りでコミュニケーションを図ります。視覚障害障害者でも大きな声で自分の意見を伝えてきます。カタコトでも十分通じます。日本代表選手の中には英会話の勉強をしている人もいますよ。

世界で自分のチカラを試せる

パラリンピックは障害者の競技であるだけに公平さが要求されます。視覚障害者同士でここまで鍛えてきた技と心を存分に発揮して試合に臨みます。
リオデジャネイロ大会の柔道競技には日本を含めて36ヶ国、129名の選手が参加しました。
年齢層は女子18〜39歳(平均28.4±5.70)、男子19〜45歳(平均30.0±6.34)となっています。
視覚障害者柔道はお互いが組み合ってから試合が始まります。試合結果も一本勝で決まることが多く、女子では67.2%、男子では69.4%(いずれもリオ大会)という結果でした。こうした条件の中で自分自身の力で挑戦することは何事にも代えがたい経験となります。

柔道を始めたいのですが、どこに道場はありますか?

視覚障害者柔道を行っている道場は下記ホームページより検索してお探しください。

◎マイパラのリンク(日本財団運営HP):
https://www.parasapo.tokyo/mypara/  

◎全柔連HPの道場を探すリンク:
https://www.judo.or.jp/what-is-judo/look-for-dojo/

視覚障害者の方にとっては柔道をやってみたいと思っても紹介出来る道場施設はまだまだ十分ではありません。
受け入れ可能な道場や視覚障害者柔道の指導へのご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

大会の観戦に行きたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

大会はどなたでも観覧いただけます。入場料金が無料の大会も多く、会場は、講道館(東京都文京区)をはじめ、全国で開催しております。近隣のエリヤでご都合が合う方など、ぜひ会場にお越しいただければ幸いです。選手にとって何よりも大きな励み,喜びになります。大会情報はこちらをご確認ください。

高校まで柔道をしていましたが、20歳の時に病気で視覚障害になりました。現在24歳です。パラリンピックを目指したいのですが可能でしょうか?

もちろん、選手になりたい気持ちがあれば柔道をすることは十分に可能です。
練習場所である道場は多くはないため、当連盟では普及啓蒙活動に努めております。
またパラリンピックに出場するには、国内大会で良い成績を出すことが出場するための条件です。
いまも柔道をやっている選手たちは、日々の練習に励み、仲間でありライバルでもあります。
その中で世界大会やパラリンピックを目指している選手たちもいますし、
大会が目的ではなく、柔道を楽しむことや仲間と打ち込む時間を大切にする選手もいます。

学生大会に出場するにはどうすればいいでしょうか?

学生大会の参加資格は下記の通りとなります。 (いずれかに該当すること)
① 盲学校(特別支援学校)中学部・高等部在籍者。
② または、中学校、高等学校、大学の視覚障害者関係施設等に在籍する
③ 学生生徒で視覚障害のあるもの
出場したい方は大会へエントリーが必要になります。
ご不明なことがありましたら、ホームページのお問い合わせフォームや連盟事務局までご連絡いただければ詳しく説明いたします。

全日本大会に出場するにはどうしたらいいでしょうか?

大会ごとに参加資格が異なる場合がありますので、出場希望の場合の参加資格については
連盟にお問い合わせください。

国際大会に出場するにはどうしたらいいでしょうか?

選手になって国内大会に出場し、国内で上位の選手になると、
国際大会に出られる段階になります。
日本代表チームに選出されれば、チームで海外遠征に行く機会も増えてきます。
国際大会に出場するまでの道のりはこちらをご覧ください。

合宿予定を知りたいのですが、どこに掲載されていますか?

合宿スケジュールはホームページのお知らせに掲載されております。