VISIONビジョン
すべての人が障害の有無に関わらず、
組み合うことを通して世界中の人とつながれる社会
日本視覚障害者柔道に対する多くの方々のご理解を一層深めると共に、障がい者スポーツが今以上に広がっていき、それに関わる全ての人々を取り巻く環境をより向上させ、誰もが住みやすい社会づくりに繋げていくこと。
Our VISION is to create society which is hospitable for all people involved with deeper understanding to Visually impaired Judo, by expanding Para-Sports and improving environment.
MISSIONミッション
視覚障害者柔道を日本に広める
視覚障害者に対して、柔道の普及発展を促進する事業を行い、視覚障害者の社会参加と自立を図り、もって視覚障害者の人間形成に資すること。
Our MISSION is to make much effort for human development of visually impaired people, which includes self-reliance and social involvement through our project.
ISSUE課題
選手の数
現在、連盟が把握している全国の選手数は126人です。
厚生労働省の調査では全国に32万人の視覚障害者がいるとされていますが、柔道に取り組まれる方は非常にわずかで、毎年開催している全日本視覚障害者柔道大会の参加者数も60名前後で推移しています。
今後、より視覚障害者柔道を発展させるためにはまず選手の数を増やすことが必須とされています。
※1 視覚障害者柔道連盟登録者数
※2 厚生労働省「身体障がい児・者実態調査」(平成18年度)

指導者・練習場所の数
視覚に障害のある練習生を受け入れている道場は全国的に非常に少なく、練習場所を求める視覚障害者の方が身近で通える環境が整っていないのが現状です。健常者に比べ指導する側にも相応の技術や配慮は求められますが、彼らを受け入れる事は決して難しい事ではありません。
その事を広く知っていただくために、視覚障害者柔道の指導方法を伝えることも課題のひとつとして考えられています。
※1 全国受け入れ道場数×1+視覚障害者柔道連盟の監督およびコーチ約10名
※2 視覚障害者柔道連盟調べ

パラリンピックでのメダル獲得数推移
ナンバーワンの象徴、金メダル。1988年ソウル大会での4つをピークに獲得数は減 少の一途をたどっています。北京、ロンドン大会においては色に限らず全体で1つに 留まりました。この結果をみると、ヨーロッパ、旧共産圏を中心に中国・韓国など のアジア勢の台頭に対して日本の対応が遅れているというは否めません。海外経験 を積みたいという声も若手選手から上がっています。海外遠征を積極的に進め、選 手強化を一層進める必要に迫られています。

ACTIONアクション
視覚障害者のスポーツに関する事業
- - 国内大会の開催(主催)
- - 海外遠征
- - 強化合宿
視覚障害者の理解・啓発事業
- - 国内外の柔道教室の開催
- - 選手のリクルート
- - 指導者育成
- - 審判育成
- - 受け入れ道場の開拓
- - 広報事業
- - 小学校の特別授業
- - 講演
視覚障害者の調査・研究事業
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- 論文
論文
1.短報:樋口毅史、井上五十八、遠藤義安ほか,視覚障害者女子柔道選手の動的下肢荷重の左右差と競技力との関係.日本障害者スポーツ学会誌 2017;26,:66-69.
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- 報告
報告
1.続・障害者スポーツのサポート 視覚障害者柔道:月刊トレーニングジャーナル,No.458,34-36,2017,ブックハウスHD:樋口毅史
2.筑波大学教育戦略推進プロジェクト:リオパラリンピック報告 – 視覚障害者柔道を中心に -、2017.3.5、筑波大学東京キャンパス文京校舎
報告者:宮本俊和、廻谷滋、山本小百合、広瀬誠
3.リオパラリンピックレポート:東京パラリンピックへの道 柔道:総合リハビリテーション,Vol.45,N0.2,161-165,2017:樋口毅史 -
- 学会発表
学会発表
1.樋口毅史、佐藤雅也、若林清ほか:視覚障害者柔道の現状について,第5回北関東体育学会,2018,3,群馬
2.樋口毅史、佐藤雅也、遠藤義安他:視覚障害者女子柔道選手の動的重心動揺軌跡-X座標からみた荷重の左右配分特性および姿勢制御力-,第27回日本障害者スポーツ学会,2018,1,埼玉
3.樋口毅史、井上五十八、遠藤義安ほか:視覚障害者女子柔道選手の股関節回旋運動時における下肢荷重の左右差分析,第26回日本障害者スポーツ学会,2017,1,大分
4.樋口毅史、井上五十八、遠藤義安ほか:視覚障害者女子柔道選手の動的荷重動揺軌跡分析,第25回日本障害者スポーツ学会,2016,3,新潟
5.佐藤卓弥、宮本俊和:視覚障害者柔道選手の外傷・障害実態調査、第64回全日本鍼灸学会学術大会ふくしま大会 ,2015.5、福島 -
- シンポジウムほか
シンポジウムほか
1.ブラインドパラMTG:ブラインドアスリートのスポーツ科学サポート – リオデジャネイロに向けて - ,2016.3,筑波大学東京キャンパス文京校舎座長:宮本俊和
シンポジスト:原賢二、山田裕生、鈴木健嗣、廣瀬誠
2.ブラインドパラMTG:– リオから東京へ - ,2016.12,筑波大学東京キャンパス文京校舎座長:宮本俊和、河合純一
シンポジスト:河合純一、廣瀬順子、富川理充
3.障害者スポーツフォーラム2016,12毎日新聞社 「ブラインドアスリートサミット」 日本体育大学世田谷キャンパス:コーディネーター:中西哲生
パネリスト:伊藤華英、半谷静香、富田宇宙、樋口毅史、落合啓士
情報提供事業
- - 受け入れ可能道場の情報提供
- - ドーピングに関する情報提供
- - その他視覚障害者柔道競技に関する情報提供
CREDO信条
精力善用
自他共栄
大切にする
真摯でいる
案を生み出す
尊敬を忘れない
重んじる
- 団体名
NPO法人日本視覚障害者柔道連盟
- 事業内容
視覚障害者のスポーツに関する事業 / 視覚障害者の理解・啓発事業 / 視覚障害者の調査・研究事業 / 情報提供事業
- 電話
03-3811-5800
- 所在地
事務局本部(講道館)
〒112-0003 東京都文京区春日1-16-30講道館4階
事務局支部
〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル4階- ロゴマークについて
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このマークは形状的にも覚えやすく、展開する際にも多くの人に訴求できるドット(水玉)で構成されたロゴマークであり、点字の「視覚」の「視」(赤丸)の字をモチーフにしています。
また見方を変えると、この点字は横から選手が組んでいるようにも見えます。組むことから始める視覚障害者柔道を視覚的に表現しており、世界中の人とつながることを形にしています。
- 会長
-
竹下 義樹
このたび、特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟会長に就任いたしました。甚だ微力ながら今後の視覚障害者柔道の発展、とりわけ柔道は視覚障害を有していても十分に取り組めるスポーツでありますから、柔道をより多くの視覚障害者に普及させ、心身共に健全な人間を育成していくために、全力を尽くす所存です。また、視覚障害を有する柔道家が、国際舞台でもできる機会を増やし、視覚障害者柔道を世界に普及させるための、本連盟としての責任を全うしたいと思います。 - 副会長
山岸 直人 / 伊藤 友治 / 礎 眞一/ 遠藤 義安
- 専務理事
佐藤 雅也
- 理事
牛窪 多喜男 / 高垣 治 / 関 民夫 / 香田 泰子 / 柴 典昭 / 峯岸 昭夫 / 樋口 毅史 / 初瀬 勇輔 / 宮本 俊和 / 神吉 信博 / 松本 義和 / 柿谷 愛子
- 監事
東山 文夫 / 有泉 一如
- 顧問
笹川 吉彦 / 柿谷 清
- 事務局
松下 邦彦(事務局長)/若林 清(専任コーチ)/事務員2名
クムトパス君
クムトパス君の名前の由来は、視覚障害者柔道が組み合って始まることから組む(クム)、あるいは人の気持ちを汲む(クム)などのワードとイメージキャラクターのタコの英語名がオクトパスであることから組み合わさってクムトパス君と名付けられました。

定款
特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟定款規程
連盟諸規程1 連盟諸規程2 危機管理マニュアル年次報告
2022年次報告書 2021年次報告書 2020年次報告書 2019年次報告書事業計画
2023年事業計画及び収支予算書中長期計画
中長期計画ビジョン2030vs2023スポーツ団体ガバナンスコード
スポーツ団体ガバナンスコード (中央競技団体向け)遵守状況 2023年度NPO法人日本視覚障害者柔道連盟の変遷と国際情勢
1986年(昭和61年)3月29日に「視覚障害者柔道の普及発展及び視覚障害者の社会参加と自立」を目指して、日本視覚障害者柔道連盟(村谷昌弘初代会長)を設立しました。この組織を母胎に同年11月に講道館において皇太子殿下(現天皇陛下)をお迎えし、第1回記念全日本視覚障害者柔道大会を開催することができました。この記念すべき大会を期にパラリンピックをはじめ国際大会に数多くの選手を派遣し、輝かしい結果を残してきました。また、任意団体であった本連盟は、2008年(平成20年)12月22日に「特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟」(笹川吉彦前会長)として東京都知事から認証され現在に至っています。一方、国際的には、1981年(昭和56年)にIBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)が結成され、世界選手権大会、地域選手権大会(アジアではフェスピック、広州大会からアジアパラリンピックに代わる)などの国際大会が盛んに行われるようになりました。1988年ソウルパラリンピックから正式種目になった視覚障害者柔道は、大会を重ねるごとにその規模を拡大し、各国選手の参加意識を高め、技術の向上を図ってきました。さらに、アテネ大会からは女子の競技が正式種目になるなど大会組織がいっそう充実してきました。特に諸外国においては、ヨーロッパ、アジアを中心に、組織体制を強化し、選手育成が急速に進んできています。
- 1986.03.29
- 日本視覚障害者柔道連盟を設立(村谷昌弘初代会長)
- 1999.04.01
- 日本パラリンピック委員会(JPC)に競技団体として加盟
- 2008.12.22
- 特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟として、東京都知事から認証
- 2004.05.01
- 国際合同合宿を実施
(オーストラリア、中国、イタリア、ハンガリーから選手18名・役員8名が参加。徳島県鳴門市) - 2012.05.27
- 第14回パラリンピックロンドン大会代表候補選手選考大会開催
- 2016.05.04
- 第15回パラリンピックリオ・デジャネイロ大会代表候補選手選考大会開催
ACHIEVEMENTこれまでの大会成績
開催年度 | 派遣者数 | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
パラリンピックソウル大会 | 1988/10/15 | 6 | 4 | 2 | 0 | 6 |
フェスピック神戸大会 | 1989/9/10 | 12 | 5 | 4 | 3 | 12 |
パラリンピックバルセロナ大会 | 1992/9/2 | 7 | 2 | 3 | 2 | 7 |
フェスピック北京大会 | 1994/9/4 | 6 | 2 | 2 | 1 | 5 |
パラリンピックアトランタ大会 | 1996/8/15 | 7 | 2 | 1 | 1 | 4 |
フェスピックバンコク大会 | 1999/1/10 | 7 | 3 | 1 | 3 | 7 |
パラリンピックシドニー大会 | 2000/10/16 | 5 | 1 | 0 | 2 | 3 |
フェスピック釜山大会 | 2002/10/26 | 7 | 2 | 3 | 2 | 7 |
パラリンピックアテネ大会 | 2004/9/17 | 7 | 1 | 2 | 1 | 4 |
フェスピッククアラルンプール大会 | 2006/11/25 | 11 | 3 | 2 | 3 | 8 |
パラリンピック北京大会 | 2008/9/6 | 9 | 0 | 1 | 0 | 1 |
広州2010アジアパラ競技大会 | 2010/12/8 | 10 | 3 | 3 | 3 | 9 |
パラリンピックロンドン大会 | 2012/8/30 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1 |
アジアパラリンピックインチョン大会 | 2014/10/18 | 11 | 0 | 4 | 4 | 8 |
パラリンピックリオデジャネイロ大会 | 2016/9/8 | 9 | 0 | 1 | 3 | 4 |
ジャカルタアジアパラ競技大会 | 2018/10/8 | 12 | 0 | 1 | 5 | 6 |
パラリンピック東京大会 | 2021/8/27 | 13 | 0 | 0 | 2 | 2 |