日本視覚障害者柔道連盟

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2020.08.28

レポート

視覚障害者柔道と私  中西孝幸さん

          

私は今37歳で、29歳の時に緑内障で全盲に、31歳の時に腎不全で人工透析をするようになりました。
視覚障害者となって8年、人工透析を始めて5年が経ちます。
私が、視覚障害者柔道と出会ったのは34歳の時、大阪府にある大阪府立大阪南視覚支援学校の柔道整復科に入学したことがきっかけです。
視覚障害者柔道と出会うまでは、私は運動をほとんどせず日々生活していました。
その当時の私は、身長170cm、体重60キロ程度でした体も硬く、運動をほとんどしていなかったのでバランス感覚も筋力もとても弱かったです。
私は29歳の頃まで目が見えており、中学生の頃にも部活で柔道をしていたので、柔道はとても辛く厳しいものだと考えていました。
実際に柔道を初めてみて素直に思った事は、全く見ることができなく運動もしていなかったこともあり想像以上に厳しいなと言う印象でした。
それでも、柔道整復師になる学科に入学したため授業では柔道は必須となっていたので、柔道を続けていかなければいけませんでした。
そこで柔道を教えていただいた、上瀧享先生を始め多くの先生と出会い指導していただく事になりました。

1年生の間は動ける体を作るためストレッチや筋力トレーニングを頑張ってこなしていました。ところが何年も運動をして痛かったので体が思うように動かず、授業だけではダメだと思い柔道部にも入部することにしました。
体が、動くようになってきたのは2年生の後半になってからでした。
この時点で、体も少しずつ動くようになり、柔道をしっかりと始められるようになりました。
ところが体も柔らかくなり筋力も上がってきたのですが柔道はとても難しく何度も挫折しそうになりました。
そんな時に指導していただいていた、上瀧先生に、はじめからうまくやろうとしなくて良い、柔道は楽しく健康になるようにやったらいいと教えていただき、自分の中での焦りも少しずつ楽になっていきました。
それからは何度も同じ練習を繰り返し、元は全くできていなかったことも少しずつできるようになり、それが自分の中での自信にもつながっていきました。
3年生の頃には柔道部に後輩もたくさん入り楽しく毎日柔道をすることができました。
諦めずに、柔道を続けたことにより、多くの人とつながりができ、気がつけば自分の体調も良くなっていく事をすごく実感できるようになっていました。
特に昇段試合や形の大会に出場することが出来、そこでの出会いは障害者健常者を問わず同じことにみんなが打ち込めて大きな繋がりを作ることが出来ました。体重が10kg以上増えましたが、柔道を始めてから血液検査などの数値がとても良くなり、運動不足だった体がとても柔らかく疲れにくくなったのを実感しています。

そして、もう一つ変わった事は人に対しての礼儀をしっかりと学ぶ事が出来たことです。
柔道を通して、前向きに行動する気持ちを持ったり、人に対して挨拶や礼儀正しくするということを再度教えてもらうことができました。このように柔道を始め、続けてきたことで自分の周りのことがとても良い方向に働いていきました。
今私は大阪の学校を卒業し新たな進路に向かって東京へ出てきました、こちらでもこれから柔道を続けていくつもりです。 これから私は今まで教えていただいたことや自分が体感したことをたくさんの方に伝え少しでも柔道は楽しく健康に良いと言う事を広げて行けたらと考えています。


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